MacBook Pro16インチを選んだ2022年の秋

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久々にって言葉も当てはまらないかもだけど、本当に久々にMacBookを買い替えた。
なんたってボクのMacBook Proは13-inch Early 2015なんだから軽く7年前のシロモノ。
MacもiPhoneもiPadもApple Watchも買った瞬間から古くなる一方なので、新しいMacが出る度にそれを横目に見ながら過ごして来た。
何回か見過ごしながら次こそは新しいの買おうかなとか考えては来たんだけど、相次ぐファンクションキー廃止だとかMagSafe廃止だとかバタフライキーボードへの改悪だとか各種ポートの廃止だとかのアップルの何故なんだ的なモデルチェンジを見てたらその衝動も無事に抑えることができてここまで来た。
何せMacBook Pro 13-inch Early 2015はシザー式キーボードだしポートも揃ってるし(タイプAだけど)MagSafeだしファンクションキーだしで、今ならフル装備的なモデルだから。
こうしてボクは偶然にも2016年から2019年の暗黒時代を知らずに育ったユーザとなった。

キーボードが真っ黒なのも気に入った

んで、2020年にインテルやめてAppleシリコンが登場してきてワクワクし始め、去年M1 Proチップが出て来てそろそろかなぁって思って、今年のM2 Pro(仮)が出たらと考えてたんだけど、秋になってApple系のサイトとか見てるとどうも今年は出ないみたいで来年の3月とか春頃とからしい。
でもボクの7年の相棒MacBook Proもそろそろ息も絶えて来そうな感じで、あと5ヶ月とか半年は無理と判断し買い替えを決断した。

今回のMacBook選びは悩みに悩んだんだよね。
現行モデルを考えるとM1のMacBook Airか最新のM2 MacBook Airと同じくM2 13インチMacBook Proか、M2チップより世代は古いけれど実際は現状M系最速となる去年リリースのM1 Pro搭載モデルか。

箱から出してペラペラ取るのはいつもワクワクする

まず消えたのが13インチのMacBook Pro。
画面サイズがこの中では一番小さい13.3インチで今のボクのと変わらないし、だったら同じM2搭載のMacBook Airのが0.3インチの恩恵が受けられるし1.24キロと軽いので、選択する意味のない13インチMacBook Proはボクの選択肢から速攻消えた。
次に消し去ったのはM1のMacBook Air。
必要十分だと思ってもこれならば性能も上がってベゼルレスで画面も13.3から大きくなったM2モデルを選びたいから。
これぞAirと言える上蓋が薄くなっていく形状には惹かれるけれど今はそんな感情に騙されるわけにはいかない。

ここからは残ったMacBookの取り柄を考えてみた。
13.6インチのM2搭載MacBook Airと言えば1.24キロの軽さでありフットプリントの小ささだ。
M1 Proの14インチが1.6キロで16インチで2.1キロだからかなりの差があり、数ミリのディメンション差からくる床置き面積や体積の差は小さくはない。
毎日持ち歩くMacならM2 MacBook Air一択になる。
性能も必要にして十分、ではなく十分以上だと聞いているし。
ただSDカードスロットとHDMIポートがなくUSB -Cポートが2個しかないのがデメリット。

電源アダプターはデカいけど140Wだと考えると小さく思えるのとMagSafeケーブルはしなやかで取り回ししやすい

16インチのはなんたって16.2インチもある迫力ある画面のデカさ。
先代の最後のインテル16インチは2019年モデルだと思うけど、それよりも0.2インチだけデカい事になる。
ベゼルが狭くなった分で0.2インチプラスなのかな。
仕事で17インチのWindows PC使ってデモしてたけど、画面がデカイのは正義だと教えられて来たボクには魅力がある。
重かろうがデカかろうが画面サイズが最優先だろって言う、先のMacBook Airの対局にあるモデル。
こっちには14インチと共通でUSB -Cポートが3個ありSDカードスロットとHDMIポートもある。
CPUに選択肢はなくて全て10コアで揃えられている。
GPUは32コアの選択も可能だ。
ネックは2キロを超える重さと値段だけ。

じゃ14インチの魅力はって言うと、16インチとの性能差はインテル時代とは変わってほぼ同じで、スロットルやポートの数も同じだから、14インチでもCPUさえ10コアを選択すれば単純に画面の大きさが違うだけになる。
だからデカい画面が必要なければ軽くて安い14インチを選択することになると思う。
力技の16インチに対してバランスの14インチ。
そんな言葉が一番似合う気がする真っ当なモデルになる。

裏に刻印って粋なことするなぁAppleは

さてさて、どうする?
真っ当な人ならM2 MacBook Airか14インチMacBook Proなんだろうけども。

早速チョイスに入ることにした。
まずボクはほぼ持ち歩かないと思う。
外出時にはMagic Keyboardを備えたiPad Pro 12.9インチを持って行く。
たとえ総重量が1.34kgになったとしても16インチより断然軽いしMacBook Airと比べたって100gの違いでしかないからだ。
在宅ワーク時に使っている家のモニター(ログ解析用で常にWindowsが繋がってる)には繋がず単体でデスクトップ代わりとして使用する。
これまでボクは好んでiPad12.9インチとiPhone13Pro Maxってデカいモデルを選択している。

ってことで結論が出た。
今回は16インチMacBook Pro M1 Pro搭載モデルに決定。
やっぱ画面のデカさには勝てない、大画面フェチだってこと。
M1 Proの性能は決定打にはならないので、もしM2の16インチがあればそっち選択してたかも。

蓋を開けたら速攻でセットアップ開始

次はどのモデルか?なんだけど16インチって決めた途端に値段が30万するのでちょっとビビったが、今回はAppleストアにある吊るしモデル(前回はCTOで構成した)の中でも1TBのSSDを持つAppleのホームページのド真ん中にあるミドルグレードを選択することにした。
これでも税込で夢の36万超え。
VanMoofの最新の買ってお釣りが来るくらい高い。
国内旅行なら豪華に3回は行ける。
やっぱMacは高い。ってかApple製品は高い。
色は今回もシルバー。
この色大好き!

ここからは届いてからの第一印象だけ書いておく。
初見で感じたのがやはり画面のデカさとグッとくる重量と起動音から察するスピーカー性能だ。
もうね、箱から出す瞬間に重いし。
購入前の想像と現実の重みのギャップの無さに笑いが出てくる。

いつも日中の仕事中は環境に飽きないためと、体が固まってしまわない様に部屋とベランダを行ったり来たり、イスからソファーに移ったりして過ごすんだけど、その移動中に持って歩くのが嫌にならないだろうなと心配になる。
でも自分で進んで選んだんだから何がなんでもガマンするけど(笑)

このMacBook Proからデザインも新しくなったんだけどボク的には結構好きなデザインだ。
以前のは全体的になだらかな曲面構成となっていたけど、新デザインでは角を面取りしただけで基本はスクエアな形になっているのでスッキリしてて媚びない美しさになった。
少し大人になったと言うか以前の「デザインしました」的なカッコ良さではないシンプルなカッコ良さになったと思う。
あと、今回のシルバーはちょっとホワイトが入った様なシルバーでいい色だと思った。
とてもクリーンな濁りのない色してる。(新しいからだけかも知れないが)
四角い形も合わさってちょっとクラシカルなイメージかな。

M1 Proの16インチは全体的に平らになってiPad Pro風とも言える

そして改めて16.2インチの画面は広大。
ボクはモバイル用途で15.6インチのモニターを使ってもいるんだけど、当然それよりデカイ。
持ち出したとしても外でもモニタ要らずだ。
蓋を開けると早速ジャーンと聞きなれた様な音がするけど、なんだかいつもと音が違う。
起動音さえ重厚で、早くSpotifyで6スピーカーを鳴らしてみたくなったがまずはセットアップ開始。

今回は移行ではなく新しく設定を行うことにした。
なにせ今のマシンは2015年のMacBook Proだったから7年後のMacは何もかも違っているだろうし、何よりこのM1 Pro 16インチはボクの新たなMacとして接してみたかったから。
やっぱセットアップ時の心持ちもiPhoneやiPadとは違う。
たかだかノートPCなのにAppleが好きな人間にとってMacは神聖なものに感じる。

第一印象としてはここまでで終わりで、ここから先は新しいMacを存分に楽しむことにする。
例えばMacではおそらく初めて(他のApple製品でも聞いた事ない)のハイインピーダンス対応のイヤホンジャックが付いているので手持ちのヘッドホンからどんな音がするのかには興味がある。
DACアンプのmojo要らずで綺麗に鳴るのではないかと期待している。
まぁ音は取れてもDACの問題もあるからmojo程の良い音は出ないだろうけど。
あとはminiLEDになったLiquid Retina XDRディスプレイもどんだけ綺麗に見せてくれるのか?
壁紙見るだけでも惚れ惚れしそうな気がしてるし写真も楽しみで仕方ない。
深く美し色を見せて欲しい。

左右のスピーカーグリルの下に2つのツイーターがあって重低音を聴かす4つのウーハーはパームレストの下部にあるらしい

最後に、ちょっと試したスピーカーの感想を少しだけ。
いやー、これね、マジで良い音してると思う。
これブラシーボ効果じゃないと思うんだよね。
映画とかは見てないしSpotify鳴らしてるだけだけど。
もう下手なPC用スピーカーは要らないんじゃないかな。
例えばホームパーティやる時もこの Mac一台置いて周りで 踊っていられそうなくらい良い音してる。
音が回り込むような効果も絶大で思わず横向いて「何の音?どこから聞こえる?」ってなっちゃった。
こんなことはYAMAHAのサウンドバー以来だ。
もちろん本物のスピーカーとは比べるものではないけど、少なくともこんなイイ音のPC知らないわ。

そんな感じでこれから長い付き合いになるであろうボクの新しいMacの船出は無事に終わった。
とかは滅多なことでは書かない方が良いって話がこの後に続く 笑笑